良い年になるように!

『九州は大雪とテレビで報じていましたが大丈夫ですか』と

先週、東京教室の方から電話をいただきました。

 

24センチの積雪とテレビのニュースが流れました。

例年九州は雪が少ないのですが、これほどの雪は記憶がありません。

 

地球温暖化の影響で北極の氷が溶けたり、シベリアの永久凍土が

溶けたり天変地異が続いています。

昨年、九州では洪水の被害でたくさんの方が命を失ったり家屋が流されたり

今まで経験しなかった未曽有の危機に陥りました。

 

温室効果ガスにより地球の気温が上昇した影響で色んな被害が出ているため

世界各国の指導者が脱炭素の動きを始めました。

2050年までには100パーセントの脱炭素を実現すると

日本の総理も提言をいたしました。

しかし我々が生きている間には、その効果を確かめる事は出来ないでしょう。

 

コロナに振り回された1年でしたが今年に入っても一向に衰える気配が

ありません。

それどころか福岡にも緊急事態宣言が発出されました。

毎日テレビのニュースに釘付けです。

その為1月の東京教室、京都教室は延期になってしまいました。

教室が開催できないので感動を伝えることが出来ません。

 

本日、京都府がこのような発表を致しました。

『京都府と京都市は17日、新型コロナウイルスに感染していた2人が死亡し

未就学児童から90代までの男女154人が新たに感染したと発表した。

1日当たりの感染者数は8日発表の147人を超え過去最多になり中等症が

1人いるが調査中の13人を除くと軽症か無症状だった。

45人の感染経路が分かっていない。

府内の死者は84人感染者は6875人となった。

死亡した1人は京都市在住の70代男性で基礎疾患の有無が不明。

もう1人は遺族の意向で詳細を公表していない。』

というものでした。

 

私も高齢者なので危険をおかして京都に行く事は出来ません。

もう今は日本全国どこに行っても状況は同じです。

皆さんも気をつけて人との接触を控えて下さい。

 

毎日誰とも会話をする事もなく一日が過ぎていきます。

不要不急の外出を控えるため巣ごもり状態で外に出ると言えば

食材を買うために近くのスーパーに出かけるくらいです。

 

一日中家の中で過ごすので考える時間はたっぷりあります。

しかし残念ながら、これから将来の事とか未来に向けてとか進歩的な発想は

浮かびません。

走馬灯のように浮かんでくるのは過ぎ去った過去の思い出ばかりです。

明治生まれの両親はじめ兄弟姉妹、その連れ合いを含めそのほとんどが他界しました。

もう親父、おふくろの声を思い出せません。

 

私がこの世に生を受ける3年前まで太平洋戦争で悲惨な思いをし戦中戦後の

苦難の時代を生きた人達がたくさんおられ私はその悲惨な経験をすることなく

今日まで生き延てきました。

本当にラッキーな人生でした。

今、新型コロナという疫病に世界が翻弄されています。

これから10年先世の中がどのようになっていくのか想像も出来ません。

 

大きな岩が山から川に流れ落ちて川下に向かう過程では最初角が立って荒々しい

岩が長い年月を乗り越えて川下に近づくにつれ角が取れて丸みを帯びて

行く様が人生の縮図のような気がします。

自分の人生を振り返ってみても同じような気がします。

若い時はとがっていて血気盛んがゆえにたくさん衝突をし摩擦をおこしてきました。

今、考えてみると沢山の人を傷つけたり自分も傷ついてきました。

それが人生というものでしょう。

人は人生という引き出しを持っていて、折に触れその引き出しの奥にある

古い記憶の紙切れを開いて見るのです。

そして、ああ、あの時あんな事をやらなければ良かった、あんな事を言わなきゃ

良かったと過去の記憶に肩を落とします。

もう、そんな事を誰も知る人はいないにも関わらず心がさいなまれます。

しかし、もうこの年になってリセットは出来ません。

とにかくひたすら前を向くしかありません。

 

こんな意味のない事ばかり考えて後悔ばかりが脳裏をよぎるのですが

不思議な事に楽しかった思い出と言うのはあまり浮かんできません。

こんな事を考えるのは私だけでしょうか???

そんな事を思いながらも残された人生を有意義に、そして楽しく生きて

いきたいと思っています。

 

先日ある学者がテレビで興味深い事を言っていました。

老化と言うのは病だそうです。

このような発想を耳にしたのは初めての事なので新鮮でした。

こうやって生きていること事態が不思議なのですから、これから

もっと驚異的な事が起きるかもしれません。

 

我が家の前の道路です。雪国のようでした。

寒さの中でも梅のつぼみが顔を出し始めています。

春の足音が聞えてきそうです。

 

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